残念な本

さて今日は、残念な話で申し訳ない……。
ですが記録として書いておきたい。読んだけど好みじゃなかったタニス・リーの作品について。


まずは『黄金の魔獣』
耽美的ではあるけれど、同時にグロテスクな、あまりにもダークなストーリー。
破滅型の主人公には思い入れできず、従って、共感なしに読み進めなければならないのが苦痛。
この作品を読んだ後、どうも作風が変わってしまったなぁと感じて、長い間この作者から遠ざかってしまった。


そして『パラディスの秘録』
長編『幻獣の書』と、三つの中編集『堕ちたる者の書』の二冊から成る。
どの話も『黄金の魔獣』と同じテイスト。耽美と退廃、エロティシズムに彩られた幻想怪奇譚。
主人公に思い入れしつつ物語を楽しむ私には、合わないと感じた。
やっぱりファンタジーはハッピーエンドじゃないとね。。。